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警官が驚いたように何か叫んだが、アタシの耳には入っちゃいない。
「お、お仕置される。精神にくるキッツイ見せしめ的なお仕置きされる……」
ブツブツ言いながら床を這い回る。
でも逃げ場はない。
ゆっくりと時間をかけてドアが開き、アタシの前ににこやかな笑顔の女性が現れた。
「お、お姉……。久しぶりやな。こ、今年の正月以来やん……」
東京の大学に行く為、家を出た姉の乙姫だ。
今は大学を卒業して、アパートを経営しているという。
この姉というのが実は……。
「ヒッ!」
ガシッと襟首をつかまれ、アタシは悲鳴をあげた。
にこやかな顔して姉は洗濯ばさみを2つ、アタシの首筋の皮膚に挟んだ。
「アグッ……! お、おしおき?」
ニッコリ笑われた。
うわ、すごい地味なお仕置や。
でもダメージはジワジワくる。
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