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NOside
遊郭・吉原。
この街のとある店に、男性の遊女が存在する。
公にはされておらず、その店に通いつめた一部のものしか知ることは出来ない。
その遊女たちは、他の女の遊女より、美しく、妖艶であるという。
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うらたside
ま「うらたくーん!!いる?」
自分の部屋で髪を整えていると、まふの声がして、障子がスッと開く。
う「まふ。どしたの?」
ま「今日、来れるって。」
う「マジで?!ほんとに?!」
1ヶ月に1度会えるか分からないくらいの、俺の世界一大切な人。その人が今日、来れることになったらしい。
俺…うらたは遊女。男だけど同性が好きで、訳あって遊女をしている。
ま「良かったね(*´ω`*)前回会えたの結構前な んでしょ?」
う「うん」
今目の前にいるのはまふまふ。でもその名前はただのあだ名で、まふはこの店の花魁として雪姫という名を持っている。
ま「あと1時間くらいで来るらしいから、準備し ちゃいな?」
う「おう」
それだけ言うと、まふはにこやかに笑って部屋を出ていった。
久しぶりに……坂田に会えるっ!!
急いで準備しないと。
準備が終わる頃、玄関の方が騒がしくなる。
さ「うらさぁーん!来たよ!」
この元気なイケボは……
う「坂田っ!!!!!」
俺は坂田の胸に、控えめに飛び込んだ。
さ「うらさぁぁぁぁん!!!!!」
坂田にぎゅぅぅぅううっと抱き締められて、幸せな気持ちでいっぱいになる。
う「坂田……あ、会いたかっ…た」
恥ずかしくて途切れ途切れになってしまった。
さ「うらさん…」
し「坂田、もううらさんしか言っとらんやんw」
坂田と感動の再会を味わっていると、まーしーがやってきた。
し「いいなぁうらさん。俺なんて全然センラと 会えて無いんに。」
まーしーもこの店の遊女。俺と同じ同性愛者だ。
でも、俺たちの恋が実ることは無い。遊女が誰かに恋をするなんて許されない。だから、坂田と会える特別な時間を大切にしたい。
さ「あ、まーしー!センラなら仕事の予定でいくと来週辺りには来れそうとか言ってたよ?」
し「マジで?!やったぁぁぁあ!!!!!」
う「坂田、行こ?」
まーしーが歓喜の雄叫びをあげるのを横目に、坂田を俺の部屋に連れていく。
う「坂田。改めてようこそ、お越しくださいまし
た。」
忘れてはいけないと、遊女としての挨拶を済ませる。
さ「こちらこそ!!」
坂田のいつもの返事だ。
う「入って〜」
待ちきれなくなって、坂田を部屋にそそくさと招き入れる。
_______トンッ
う「へ?」
部屋に入った途端、坂田と壁の間に閉じ込められてしまった。
さ「うらさん…俺我慢できそうにないわ。」
う「坂田っ?まっt…んっ//」
さ「チュッ……っふ、クチュッ……」
触れるだけのキスをされて、びっくりしたところに強引に舌をねじ込まれる。
う「んっ……ぁん///」
さ「可愛すぎ」
ひょいっと持ち上げられて、寝台の上に押し倒された。
さ「うらさん……いい?」
う「いいっからぁ//早くっきて?」
さ「あーもう!!そんな煽り文句どこで覚えてき たん?
_____煽ったんはそっちやからな?」
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ここで切らせていただきます
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