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結婚まで992日 #堂道と羽切嫁
仕事帰り、羽切宅で今季の鍋納め。
今風に言うと『鍋パ』らしい。
「鍋ってみんなで食べるとうめえよなー」
「堂道君……、お願いだから再婚しなよ。なんか、独り身でかわいそう」
「うるせーよ」
羽切の嫁さんとは、二人が結婚する前からの知り合いという裏設定。
二人の出会いはざっくり言うと俺の紹介。
詳しく言うと、俺ととある営業先の女性(以下Aさん)が、なんかいい感じになりそうだったことがあって、その時に俺が羽切を、Aさんが羽切嫁を呼んで、四人で飲んだのがきっかけだ。
昔から、俺の友達と友達がイイ仲になることがけっこう多い。
俺、人生で五アシストはしてんじゃねーか? 別れた奴らも入れたら十アシストは軽い。功労賞モンだろ。俺にそんなつもりはねえのに、知らねえ間にくっついてやがる。名脇役というか助演というか、名引き立て役? あ、こういう場合は名仲人か。
まあそういうのが上手い奴に限ってシュートが決めらねえのはゲームと一緒。決定力不足。
まさにその通りで、結局Aさんと結婚はもちろん、つきあうにも至らなかった。なーんか逃げ足だけは早くなるんだよな、年齢と共に。
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