不思議な

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不思議な

「もうなにしてるの?」 その子は不思議そうにそして気だるそうにゴロゴロして言った 「帰り遅いよ」 ? これは夢? 「聞いてる?」 だれだ? 「どちら様?」 もうそれしか言えまい ぷくーとして女の子は言った。 「忘れたの?わたしよ。愛犬のこと忘れる?」 はて? あいけんとは? あいけん 愛犬か! いや、犬だろ! 「いや、どう見ても犬じゃないじゃん!」 ぷくー 「もうそんなこと言いからご飯にしてよ!あと散歩!遅いから待ちくたびれた!!」 プンプン怒りながら焦らせてくる。 確かにいつも愛犬の要求してくるものだが とりあえず私はご飯の用意? いつものご飯か?何を出せばいいんだろう? 私は疲れてた。 「とりあえず散歩行く?」 現実から逃れるためにも頭を冷やすためにも散歩の提案。 「いくー!」 いそいそといつものリードを持ってきた。 めっちゃ嬉しそう。 まて、、 わたしよ。 今この子にリードを着けたら変態じゃん。 「えーと、今日は手を繋いでいこうか?」 「いいのー?リードをつけないといけないじゃないの?」 まぁ、わんこにはね。 私しか見えてなかったまだしも 他の人に見えてたら私は変態 いや、むり! というわけで手を繋いで散歩。 「嬉しそうね」 その子は私を見上げて、 「だって!いつもあとまわしになるし。うれしいんだもん。」 確かにいつもスマホをして何だかんだでご飯先にして、行く気がなくなると明日ねーって わたし最低じゃん 「ごめんね。早く帰りたいだけどね」 なんかわたしの中でその言葉が出た。 まだ、この前にいるこが愛犬とわからないのに 「いいよー。そりゃまってるのさびしいけど、かえってくるし。」 なけたよ。 なんかなけてきたよ。 たしかにわたしは寂しい思いをさせてる。 「いっしょにいられるのがいちばんうれしいからね!でもはやくかえってきてね」 笑顔で言ったその顔は本当にあのこのよう はっと、わたしは職場にいた。 あれ?夢だった。?? 今は夜6時頃。 とりあえずやらなきゃいけないことやってわたしはすぐさま職場を出た。 少しでも早く帰ろう そして、 「ただいまー!」 愛犬の鳴き声とブンブン尻尾をふった あのこのもとへ 「散歩行こうか!」
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