エピソード壱

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〜...♪*゚ 貴也目線 テレビから歌声が流れている 二人組のアイドル。 ハモリがかっこよかった。 二人組のアイドルに憧れ目指したい目標ができた。 「貴也ーご飯だよ。」 母親の呼ぶ声も聞こえなくて、夢中だった。 「貴也」 貴「母ちゃんなあに?」 「ご飯だよ、手を洗ってね。」 貴「あ、うん。」 「貴也、テレビに好きな人でも出てた?」 貴「どうして?」 「真剣に見てたから、テレビ。」 そう言ってテレビに出ている二人組のアイドルに指を指す。 貴「いい声だなって思って、一目惚れしたの」 「そう、素敵な事ね。」 ニコニコ笑って僕の頭を優しく撫でてきた。 僕は小さい頃から何かに夢中になることはあまりなかった。 けど母ちゃんはちょっとでも夢中になる事があると優しく撫でてくれた。 それは僕は嬉しかった。 貴「母ちゃん、僕ね。」 「産まれてくる赤ちゃんと一緒に歌手になりたい」 そう伝えようとした時。 ガチャンと玄関から音がした。 あの人が帰ってきた。
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