今からハンバーガー屋の話をします

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 腕時計に目を落としたエレン先生は言った。 「よし、じゃあハンバーガー屋の話はこれでおしまい。エレン文字は法則さえ分かればすぐ読めるようになるよ。もう少しだけ、の努力が、何かの発見に繋がることもある」  席を立って、扉を開ける。  振り向きざまに、こう言った。 「子猫の話を聞きにきてくれた子たちは分かっているだろうけど、読み書きができない人を勝手に可哀想だなんて思わないでね。アインシュタインは小さい頃文字が苦手だったけど、得意を伸ばした結果、ノーベル賞を受賞した。オウサム」
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