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「今日の僕はハンバーガー屋さんごっこがしたいんだ。僕がスタッフで、君たちはお客さん」
あんぐり口を開ける児童たち。エレン先生は僕はおかしくなってないよ本気だよ、と真剣な目を向けてくる。
「この日のためにメニューも作ったんだ」
そう言って、配られるメニュー表。カラーのB4サイズ。
六種類のハンバーガーと、四種のドリンク。サイズの異なるポテトが三つ。
それぞれの絵の横に、カタカナの名前。
「それじゃあいくよ。ふっふー!いらっしゃいませ〜」
やけに陽気な店員を前に、苦笑いで顔を合わせた客たちだったが、ひとりの客が渋々手を挙げた。
「え、えーと……エビチーズバーガー、ください」
「かしこまりましたお客様。お飲み物はいかがなさいますかあ?」
「え。えーっとじゃあ、レモンソーダ」
「ありがとうございまぁすっ」
キャピ。と今にもそんな文字が飛び出てきそうなエレン先生の店員姿に、クスクス笑いが溢れていく。
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