再会

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 大和は僕の両胸の突起を摘まんだり指の腹で撫で回しながら、僕を見下ろしている。他人から与えられる刺激に身体が反応して、びくびくと震えた。そして、もっと強い刺激を欲しがっているのが分かる。 「っ……ん、やぁ……」 「ああ、ごめんな。こっちも弄って欲しいよな?」  堪らず身体をくねらせた僕に大和は、そう言って僕のパンツのホックを外しチャックを下ろした。 「やらしー染みできてるじゃん」  灰色の下着を穿いてきたのは間違いだった。自分の下半身を見ると先走りで下着がぐっしょりと濡れていて、その下で僕の中心が頭を擡げている。  羞恥心で顔を覆う僕をよそに、大和は下着とパンツを同時に引き下ろした。 「脚広げてくんないとさすがにやりづらいんだけど」  そんな格好恥ずかしくてできるわけない、と思うけれど、ラブホテルまできてこのノリでは変に思われてしまう。僕は覚悟を決めて、両脚を抱えるようにして広げてみせた。大和が熱い息を吐き出す。  大和は自分の鞄から箱を取り出すと、小袋を開けて中の液体を自分の指に塗り込んだ。ローションだ、と思わず喉を鳴らす。 「挿入れるぜ?」  指先が後ろの孔に触れる。脚を広げたままでいる僕を見て同意と取ったのだろう、指がゆっくりと中に入ってくる。 「う、んっ……」 「ちょっと、狭いな」  自分の指でも二本しか入れたことが無いし、道具も使ったことが無い。僕より二十センチは大きい大和の指は、僕の指より太く長く、指が一本根元まで入っただけで苦しくなった。  ――このままでは不味い。 「さ、最近彼氏と別れて、してなくて……」
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