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──入学して半年。
私はクラスに上手く馴染めず、ホームルームまでの時間を部室で過ごすことが日課になっていた。
部室には本棚に収まりきれない星に関しての本。そして大きな天体望遠鏡。
少し古臭い匂いがするこの部屋に半年もいれば愛着が湧く。
私は椅子に座った。
『いつか消え去る星』
目に入った本の題名がそれだった。意味もなくその本を広げる。
星はエネルギーが溜まると爆発してしまう、そんな内容で少し難しい。
──ハッとした時にはもう遅かった。
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