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「ん……やっぱりここ気持ちいいね」
アレックスとシャーロットは並んで大樹の下に寝転がっていた。
そよ風が吹き、木の葉が揺れ、その合間から雲ひとつない青空が見え隠れする。それにあわせて木陰も揺れる。空気も澄んでいて心地いい。アレックスは仰向けのままゆっくりと深呼吸をした。
隣に目を向けると、シャーロットも心地よさそうに緑色の瞳を細めていた。やわらかなストロベリーブロンドは芝生にふわりと広がり、アレックスの手にもほんのすこしだけ触れている。
ピピピピ——。
ふいに小鳥のさえずりが聞こえた。
顔を上げると、二羽の小鳥が円を描くように飛んできて枝に止まった。さきほどシャーロットが座っていたところだ。軽く枝をつついていたかと思うと一羽が飛び立ち、それをもう一羽が追っていく。
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