2021/10/29

1/1
前へ
/65ページ
次へ

2021/10/29

父『押しピンがいるんやー』 私「(夢やな、触っとこ。肩パン)久しぶりやなー(ひとまわり痩せた?)」 父『おお、これじゃこれじゃ(壁から押しピンを取り外す)』 私「久しぶり久しぶり! なにそんなんいるん、なにするん?」 父『(無言で離れていく)』 私「(夢や、どうやって消えるんか見といたろ)」 はっ、と目覚めました。 説明しよう、押しピンとは関西で言うところの画鋲である。 私「……何で押しピンがいるん」 その壁を確認しましたが、画鋲は刺さっておらず、画鋲が必要そうな箇所もさんざん探しましたが見つかりませんでした。 私「母、あの人押しピンいるねんて」 母「押しピン?」 私「謎に壁から持っていったで」 母「(無反応)地図はテープで止めてるから押しピンいらんで」 私「せやねん、いらんねん、何で?」 母「さあ、何やろな……」 私「何やろ……飛鳥ちゃんカレンダー来たから飾れということか?」 母「そうかも知れんで」 私「悪いけど押しピンは危ないから刺さん」 昨日の夕方、飛鳥ちゃんカレンダー届きました。 会社は、熱っぽさはなかったけどフラつく感じがしたので大事取って休ませてもらいました急ぎの仕事もなかったし。 謎に押しピンいる父。 飾っとかなアカンやろ、ってことなのか。 や、来年のカレンダーなら他にも買ってあるから、そうとも限らんし。 私「私が勝手に変な夢見ただけかもな」 母「どうやろな」 ちなみに飛鳥ちゃんカレンダーの画像は、今年も世界一周旅行してないんで、リフォームする前の飛鳥ちゃんで、古い蔵出し画像でした。 横浜はベイブリッジの下を通過するグレートな飛鳥ちゃんでした。 見せないよ〜。 でも、萌えポイントのこれだけ見せちゃう。 0473568d-bffb-439e-9b32-26502f57e013 封筒のハンコに飛鳥ちゃんがいました! おぉ…… この瞬間、この会社にしか使えない小物があるんですね。 ファンの心をくすぐってくれるわ〜。 ステキ〜。 父も押しピンいると思ったんだろう、知らんけど。 父、飛鳥ちゃんを一生懸命スマホで撮ってたもんね。 田舎の人にも見せるんやー、言うて嬉しそうやった。 でも悪いけど父よ、飛鳥ちゃんカレンダーは私の部屋に飾る! 画鋲持ってっても、あなたの部屋には飾ってやらーん(娘よ……)。 画鋲がいるということは、そっちに自分の部屋がちゃんとあるってことですか(洞察力よ)。 んで、どこへ行っても父は自分でちょこちょこええように改造してんだろな。 阿弥陀さんの許可取ったんか! 勝手に押しピン刺すなよ! 怒られても知らんからな! あ。 そういや私。 飛鳥ちゃんのマスクケース。父の棺に入れて送り出したわ。 それを飾るのに押しピンが? ……うん。 そうかも知れん。 そうすっと押しピンだけ持ってった辻褄が合う。 父の弟が修学旅行でくれた観光地の小さな飾り額も、父の部屋に大事に飾ってあるもんな。 父の弟本人は覚えてないって言ってたけど、照れ隠しかも知れんし。 それ棺に入れようと思ったんやけど、金属はアカン言われたから無理やって。 飛鳥ちゃんのマスクケースはプラやからギリいけると判断し、父がトイレで大事に育ててた多肉植物も入れた。 植え替えを頼まれた時に、いらん部分をもらって私も増やして育ててたから、今もあります。 マスクケースはもっかい買った。 ふーん、飾れるお部屋もらったんかもなー。 別の宗派だと修行を積んで段階的に偉くなっていくらしいけども。 うちは特殊やからな。 フラフラしてはりますわ。 ちょっと痩せてたのは、前が肥えすぎてたせいで。動きやすくなっててよかったやん、と思った。 ……てーか私、夢を夢やと認識してましたんで。 ヒャッハーな感じでしたわ。 向こうの情報は何もくれなかったね、さすがにね。 押しピン供えてやろうかと思ったけど、自力で持ってったからもうええか。 自由だな、父よ。 ただし極楽浄土、情報漏洩はイカンらしい。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加