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里子は寂しそうな表情を顔に浮かべわたしのことをじっと見ている。
「里子そんな……わたしは、里子のことを友達だと思っていたのに。まあ、アクセサリーとも思っていたけどね」
「わたしも友達だとは思っていたけど……ってアクセサリーて何よ?」
「なんでもないわよ」
「なんだか怪しいよね。和子ちゃんはいつだってわたしのことを下に見ていたよね。自分のことを女王様と思っていたんじゃない?」
「そ、そんなことないわよ!」
そんなことあるけどね……。と心の中で舌を出す。
「わたしは和子ちゃんにとって隣に置いておくのにちょうど良かっただけなんだよね?
わたしは本当の友達になりたかったのに」
里子は悲しそうに顔を歪めた。
「い、今からだったら本当の友達になれるわよ」
「遅いわよ。和子ちゃん」
「あははっ! 罪人のお二人は友情ごっこを始めたのね。二人仲良くこのさや荘で好きなだけ友情ごっこをするといいのよ」
さやさんは、笑いながら玄関に近づいたかと思うとバタンと玄関のドアを閉めた。
「あ、さやさん!」
わたしは玄関に駆け寄りドアを開けようとしたが開かない。ガチャガチャとドアノブを何度も回したけれど開かない。
まさか、家の中に閉じ込められた!
「ちょっと、さやさんドアを開けてください! わたし達を閉じ込めたんですか? 開けなさいよ。こら! 開けるんだよーーーー!」
わたしは大声で叫んだ。
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