第四章 緑川麗奈

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さやカフェでエビピラフを食べている時も由美ちゃんのことを思い出し哀しくなったけれど、卒業アルバムを見つけあのおぞましい光景を思い出すと由美ちゃんに対して憎く感じる気持ちが強くなる。 中学生になってからはクラスが離れ疎遠になってしまったけれど中学三年生のあのクラスで由美ちゃんを発見した時は飛び上がるほど嬉しかった。 それなのに……。 由美ちゃんはわたしが田本和子にいじめられていても他の友達と楽しそうに笑い合っていた。 由美ちゃんは楽しそうに友達とお弁当の中身を交換したりして嬉しそうだった。 わたしがこんなに苦しんでいるのに由美ちゃんは……。 わたしのことなんて全く気にしてない。 そんな由美ちゃんのことが憎くて仕方がなかった。
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