ガラス細工の恋だから

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22歳、薬品会社へ就職。 この当時の私は ほんの少しの恋をして ほんの少しの勉強をして 人並みに苦労の就職活動、 それだけで  (世の中なんてこんなもの) 幼い考えでいたから いざ仕事を始めて マニュアル通りにはいかない 総務職の中で 自分の立ち位置も判らず ただ通勤する日々だった。 男女の差を無くすためには 男と同じ仕事量も責任も 負わされる時代が 鮮明になり始めた世間、 早くも“負け”感に襲われていた。 そんな私を然りげ無く フォローしてくれたのが 課長の飯田宗介(いいだそうすけ)だった。  
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