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「今年もクリスマスまで残業
お疲れ様でした！明け方まで
吐き倒すほど飲んで下さい」
宗介の乾杯で始まった
社会人初の忘年会。
女性の先輩に混じり
一生懸命に料理や酒に
気を配ろうとしていたが
「女性方、座る！座る！
ビールなんか我々野郎共が
注がせて戴きます」
そう言って着席を促す宗介は
自分より年長の女性に
「パートさんなのに時間的な
無理も御願いしてしまいました。
帰りに土産も用意してるんで
お子さんにお持ち帰り下さい」
酌をして
「右も左も判らん社会人一年生、
よう頑張ったな！年末年始は
帰省するんか？」
私にもグラスを持たせてくれた。
「埼玉へ一週間帰ります」
「そうか！埼玉か？
日本一暑いなあ、あそこ」
「いらしたことあるんですか？」
「いや、ないけど」
「またテキトーなこと言うて」
男性社員が笑う…
宗介はこんな関西男。
（芸人さんみたい）
宗介がそこにいるだけで
場は盛り上がり、
笑いが溢れていた。
（家でも良いお父さん
なんだろうなあ）
宗介の妻が羨ましかった頃…。
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