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こんな酷い変な状況下で、全く酷い変な家族だけれど、愚かしくも確かな絆で繋がっているんだと思うと、子供としては嬉しいんだろう。
何だかくすぐったくなって、幸福感じみたものすら感じるのだ。
普段無表情なガキが微笑みを浮かべるのを目にし、アシ君は首を傾げた。
何か訊きたそうな彼に、そろそろ業務にメドつけないと殺されますぜとハッパをかけ、勝手にとった休憩時間を強制終了させる。
この地獄に休憩なんか無い、でもたまに幸福を感じるぐらいの自由はある。
監禁され労働を強いられ、身体の自由は全く無くとも、心だけは自由だから。
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