名前で呼ばねぇでくだせぇよ

11/33
前へ
/33ページ
次へ
あんさんも早く自分の幸福を見つけなせぇと、上から目線で愚かしくも哀れなアシ君の幸せを願った時、息を切らしながら父が戻って来た。  早足で息を切らしながら父は戻って来て、どっかと乱暴にデスクチェアの上に腰を下ろした。 「さぁっ、さっさと今夜中に仕事(ラスボス)をやっつけるゾっ!」  妙にテンション高く父は言い、血走った目でPCの画面と向き合う。  母の事を俺はまず訊きたかったが、訊けるような雰囲気じゃない。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加