名前で呼ばねぇでくだせぇよ

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     *  じゃあ後はヨロシコと言い残し、父は部屋を出て行く。 外側からカギがかけられ、俺は独りで部屋に取り残された。 結局仕事を押し付けやがってとボヤきつつ、真面目な息子は働くしかない。  あの夜から二年が過ぎ、俺は17になった。 夜が明けると俺達の状況はずいぶん変わった、主に親父に関してだけれども。
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