23人が本棚に入れています
本棚に追加
手伝ってくれたアシ君はもう、この世にいない。
あの夜の後、彼も主任に出世して多少の恩恵を受けたのだが、上司である父の逆鱗に触れて始末されたのだ。
父お気に入りのキャバ嬢と楽しげに話したからという、超くだらねぇ理由で。
キャバ嬢だってキモヲタ中年オヤジより、同世代の男の方が話も弾むだろう。
気に入らない人間を殺す事なんか、親父はもう屁とも思わない。
あの夜の母みたいに、アシ君は坂浦組が常備する日本刀でめった刺しにされたのである。
最初のコメントを投稿しよう!