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父以外にこのドアを開ける者はほぼいない、ただ一人を除いては。
「マー君いるぅ、ボク、来ちゃったよ?」
そう言って勝手に入ってくるのは、俺と同世代の小太りな少年だ。
「んだから、名前で呼ばねぇでくだせぇよ・・・・・・」
今夜中にやっつけなくちゃいけない大仕事中だが、唯一の友達みたいなもんなので返事はしてやる。
「どうしてぇ? マサミって可愛いじゃん、女の子でもおかしくないしさぁ。
ボクなんかエイキチだよぉ、全然可愛くないし、超ダサくて最悪ぅ~」
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