名前で呼ばねぇでくだせぇよ

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「・・・・・・あ~、可愛い服っすねぇ、よく似合うっすよ」  ようやく絞り出した称賛(ウソ)の言葉に満足し、栄吉君は嬉しそうに笑う。 「ありがとっ、マー君は優しいねっ、だからだぁい好きっ!」  もちろん友達としてだけどさと言い加え、少女戦士の恰好をした少年は狭い室内をどすどす跳ね回る。  それから唯一の友人は、ほかほかのコーヒーとドーナツを手渡してくれた。 「今夜も遅いんでしょ? パパの会社のためにゴメンね・・・・・・ありがとう」
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