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親父もしてくれない気遣いと温かい言葉に、俺は涙がちょ切れそうになる。
だから俺だって多分、彼の事が大好きなのだ、もちろん友達としてだけれど。
「・・・・・・一つお願いなんですけど、聞いてくれますかねぇ」
「えぇっ、ココからは出してあげられないよ? パパのスペアキーでカギを作ったのがバレただけでもお仕置きされちゃうもん、ほんっとごめんっ!」
先回りして断り謝る栄吉君に笑いかけ、そうではないと俺は続ける。
「今夜はママのマンションへ帰って、そのまま朝まで出ねぇで欲しいんすよ」
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