名前で呼ばねぇでくだせぇよ

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一応父の身柄の保護のため、警察に居所を教え確保してもらったのだけれど、留置場でナゾの死を遂げたらしい。 おそらく坂浦組の報復か、誰かさんの口封じか何かで始末されたのだろう。  俺は殺されずにこうして目の前の警官に守られている、開口一番、彼は押しつけがましくもそう言ったのだった。 「毛生え薬を差し入れてやるから、すぐにヒゲぼうぼうでレイプされなくなるし、その他にも便宜を図ってやるよ。その代わりと言っちゃあ何だがなぁ~」  またしてもこの警官は押しつけがましく俺に言う、どうやら坂浦社長よりも人使いが荒そうだ。
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