名前で呼ばねぇでくだせぇよ

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 明るい明日を夢見てハードな夜を過ごしたって、ロクな目に遭いやしない。 実際のところ、見てる夢は何だと訊かれても、現状俺には何も無いんだが。  だが俺の友人はたくさん持っていそうだ、親愛なる唯一の友の夢を叶えたら明るい未来に繋がるだろうか。 ひょっとしたら親父も、そんな気持ちから地下アイドルの母に尽くしたのかもしれない。  金はほとんど動かさなかったと言ったが、実はほんの少しだけ、三千万ほど隠し口座に入れておいた。
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