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ここはどこ?
「ほら、早くしてちょうだい」
彼女はどこかで見たことがある気がする。確か城の中で…
「聞いてるの?お嬢様に怒られるじゃないティナ」
私は違う。そんな名前じゃない。
「私はエスティーナよ。あなたこそどうかしているわ」
「もういいわ。今日は休んで。」
そういって彼女はどこかへ行った。
「よし、今よ。こんなところから逃げ出してやるわ」
もちろん私には召使いの人達だって、騎士だっているものだし、きっと助けに来てくれる。私は令嬢だもの。
「ドアを開けて…」
誰もいない。自分で開けないといけないなんて。初めてだ。重たくて茶色いドアが開いた。そこは、普段見たことのある城の中だった。
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