入れ替わり

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入れ替わり

私は急いで自分の部屋に行った。早く自分の部屋で彼と… 「こんなところで下働きが何をしているんだ」 兵士だ。ここで上手くごまかせればきっと大丈夫だ。 「えっと、道に迷ってしまって…」 めちゃくちゃ怪しいヤツになってしまった気がする。早くしたいのに。 「ほんとか?まあいい。どこに行きたいんだ。」 「私の部屋…いえ、なんでもないわ。」 ミスった。ここはもう逃げよう。スッとサッと逃げる。 「こらー!」 私はついいつもの癖で廊下の鏡を見てしまった。そしてそこには私ではない誰かが映っていた。エメラルドグリーンの髪、淡い赤色の目。そして、この使い古しのメイド服。明らかに私じゃない。 「いたぞ!こいつだ」 また来てしまった。私は走る。礼儀も恥も身分もないけれど、自分の部屋へ行くために。 「は~もう無理よ」 やっと扉の前まで来た。けれどもう疲れて動けそうにない。いっそむこうから出てきたらいいのに。 「ではお嬢様行きましょう。」 「わかりました。」 出てきた。私が。目の前に私がいる。そして目が合ってしまった。やっぱり言うべきだ。 「私の体を返して!」 「さあお嬢様気にしないで行きましょう。」 「ええ。もちろんです。」 彼女、見た目は私、中身はティナは行ってしまった。そして目が少し笑っていた。
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