8449人が本棚に入れています
本棚に追加
完全に体力を奪われて、朦朧とする意識の中。
神代くんが数字の書かれた紙箱から正方形の袋を取り出した。
それが何か分からない歳ではない。
「…やる気、満々じゃない、変態…」
すぐに私に覆い被さった彼に可愛くない言い方をすれば、私の頬を擦りながら「ん?」と余裕そうに笑って。
「好きな人家に呼ぶんだから、一応ね。」
「一応…ねぇ」
疑いの目を向ければ、ふっ、と一瞬だけ苦笑いを見せて私の額にキスを落とす。
「だって、俺の好きな人、理性とかぶっ飛ぶくらい可愛いんだもん。」
「…っ、」
「我慢できる気しないし。なんならちゃんと用意してること、褒めて欲しいな?」
「…」
甘えたような瞳。
Sっ気溢れる先ほどの表情とのギャップで胸がギュンギュンと激しく疼く。
文句の一つくらい返してやりたいのに、できなくて…
黙りこくった私に「もういいですか?破裂しそう」と低い声を漏らした神代くんは、入口に自分のものをあてがった。
「…っ、ふ、ぅんん」
「…ぅわ、…きっつ、」
今まで感じたことのない圧迫感。
彼を受け入れるように中が変化して、早く早くと急かすように収縮する感覚が自分でも分かる。
決して無理やりねじ込むことはなく、キスをしながらゆっくりと中に入ってきた彼に隙間なくいっぱいになった時。
奥の奥をズンっと突かれて…ビクッと体が痙攣する。
「…っ、
…聖奈、さん…っ、力、抜いて」
「…無理、できない…っ、」
苦しそうに顔をしかめて頼まれたって、私だってこんなの初めてだからコントロール出来るはずがない。
最初のコメントを投稿しよう!