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「…ほーら、濡れてる。」
「…っ、」
耳元で囁かれれば、背中にゾクっと刺激が走る。
下着の上から割れ目を撫でられて、「言われなくても、分かってるわ…!」と心の中で絶叫。
「あ、アホ、なの?!!や、やめてよ…いつ戻ってくるか…」
「まだあの人出ていって1、2分。10分あれば…、できるかな?」
…な、何を?!!
必死に彼の手首を掴んで逃げようとするのに、この男、意外と力がある。
「神代くん、いい加減にして!怒るよ?!」
「…ふーん、本当にやめていいの?」
「…や、ぁっ、」
下着の上から膨らんだ蕾をグリッと押さえられる。不意に訪れた刺激に思わず甘い声を漏らせば、神代くんは頬に柔くキスを落とした。
「可愛い、聖奈さん。」
「…うる、さ…」
「…理性、ぶっ壊れそう。」
「…こ、壊すな…!…っあ、ちょっと、」
クリクリと、左右に指を揺らされ、耐え難い快感に腰が落ちる。
それを左腕で抱えて「こっち」と短くつぶやいた神代くん。
私を抱えたまま体を反転させ、壁に背中を滑らすようにして床に腰を下ろした。
床に座る神代くんの膝の上で開かされる足。
目の前には広がるのは殺風景な空き部屋で。
こんな場所でこんな格好をさせられている事実を改めて実感して、羞恥の心が膨れ上がる。
「も…や、だ!神代、く…っぁ、」
両手で口を押さえて声を我慢する私の耳元に、息を吹き込むように聞こえて来た低く甘い声は。
「聖奈さん、ちゃんと想像できる?」
「っ、」
「ここで、俺とこうやって過ごすの。」
「…ば、かっ、…こんな、こと…しなっ、」
「バーカ、するよ。こんなの比じゃないくらい、めちゃくちゃに、する。」
「…っ、」
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