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若く優秀な指導者の誕生を良く思わない人間がいるのは、不思議なことではない。
ヘルトは広い海岸を持つ隣町の長に交渉を持ちかけた。こちらが大きく損をする取引をやめさせるためだ。
この辺りでは海の向こうと貿易をしている町は他にはない。お前たちの品を買い取らないぞと脅しをかけ、自分たちばかりが得をしているのだ。
それを何とかしてやめさせようとしたヘルトの行動が逆に首を絞めることになるとは、誰ひとり想像していなかった。
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