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瞬間僕は、手紙を破り空へ放った。そして笑った。
「憎い! 憎いぞ、ヘルト! 僕もあいつらが憎くてたまらない!」
喉がカラカラになるまで笑い続けた。
呼吸を整え空を見上げる。ふたつの流れ星があべこべに流れる。そんなものに願いをかけても、僕の願いは叶わない。流れ星が僕に降り注いでそのまま消えてしまえたらどれほど楽か。お前には分からないだろう。全く図々しいにもほどがある。
まずは水を飲もう。まだまだ先は長いのだから。
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