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登場人物設定
・アトラ(22歳 人間 男)
主人公。水資源組織『ティアーズ』に所属しており、大型ミツバチのレイピアに乗って雨雲から水を確保する。リリンとは幼なじみ。「妻のエルマと子どもに会う」その一心で『地上』から故郷を目指す。武器はエンの爪から生成した龍爪『カイエン』を用いる。
・エン(年齢不詳 ドラゴン 性別不詳)
主人公が地上で拾ったドラゴンの卵から産まれた雛。主人公と妻を繋ぐ、地上と天空世界を繋ぐ「縁」になるようにと命名された。無邪気で間抜けな一面があるものの、アトラとの冒険の中で、力強さや頼れるパートナー感を増していく。
・エルマ(22歳 人間 女)
アトラの妻。ミツバチレース『イエローバレッド』の会場でアトラと出会い、やがて恋仲になっていく。天空都市フラマリアから離れた浮遊大陸アウロラ出身。現在は出産準備のために入院している。非常に優しく、朗らかだが芯のある性格をしている。
・アルマ(0歳 人間 女)
アトラとエルマの娘。
・リリン(17歳 人間 女)
輸送蜂施設『フーディエ』の飼育班リーダー。明るく能天気な性格。アトラとは幼なじみ。フーディエ主催のミツバチレース『イエローバレッド』の記録保持者でもある。
・ヴァイオレット(28歳 人間 女)
対空害組織『ナイトホークス』のリーダー。自分の「正義」に従って物事の善悪を図る。ミツバチの代わりに三角獣ガブリエルで移動する。武器は荷電粒子蜂『ビースティンガー』を用いる。厳格でありながらも力強い優しさも併せ持つ。
・ロクショウ(28歳 人間 男)
空害を無差別に殺す無法者集団『アンビリーバーズ』の中でも代表格の青年。黒いミツバチのバスティオンに乗って空を暴れ回る。ミツバチレースでは反則スレスレの走りをするが、そのテクニックとスピードは各方面から一目置かれている。
・空王セントエルモ(80歳 人間 男)
天空管理機関『リィンカーネーション』の統治者。
・イグドラシル(年齢不詳 ドラゴン 性別不詳)
始まりの龍。宇宙誕生と共に産まれた存在だと考えられている。その全ては未だ謎に包まれており、一部の学者の間では「イグドラシルが宇宙を作った」と唱える者もいる。死後、剥がれ落ちた鱗が浮遊物質となり、死肉や血を取り込んだ生物は凶暴化・巨大化する。
・大型ミツバチ(年齢不詳 ミツバチ)
人間と同じサイズの大型ミツバチ。寒さには弱いため防寒具を着ている。人間には非常に友好的であり穏便な性格。人間を乗せて空を移動したり、ときには空害駆除も手伝う。ミツバチレース『イエローバレッド』はストレス発散のために積極的に参加する。
・三角獣ガブリエル(年齢不詳 ユニコーン 性別不詳)
一般的に角は一本だが、より珍しく強い個体は稀に二本の角を宿す。遥か昔、角には不老不死の効果があると噂が立って乱獲されており、基本的に人間には敵意を示すが、認めた相手には敬意をもって親しく接する。
・ドラゴン(年齢不詳 ドラゴン 性別不詳)
賢く、環境適応能力がある羽の生えた爬虫類。トカゲのようなタイプと、ヘビのようなタイプがいる。繁殖して地上に卵を産むが、卵を置き去りにして親はどこかへいってしまう。弱肉強食の世界で生き残った成体のみが繁殖する。基本的には群れを作らず孤独に生きるが、ときには他の生物と協力関係を結んで生き残る確率を高める。『ドラゴン』とは呼ばれているが、イグドラシル以外のドラゴンは全て『龍と似て異なる何か』である。
・エウロパ(年齢不詳 クジラ 性別不詳)
雲や雲の中にいる生物を食べる空を飛ぶクジラ。体を膨らませながら雲を丸呑みしたあとに、お腹に溜まった空気を勢い良く背中の鼻の穴から噴気する。鼻の穴に何かが乗っかっていたら、遥か上空に吹き飛んでしまう。寝る時も浮かんでいる。
・その他の空害、化け物
人型ネズミ、ちりん、ちりんと音を流しながら空を泳ぐ風鈴型の海月、攻撃を受ければ受けるほど毛皮が膨らんで爆発する羊、ロケットのように高速突撃してくるペンギン、体と鼻がバネになったゾウ、甲羅が鏡でできたカメ、影の集合体で構成された狼など、様々な形状、性質、特徴を持った生命体が登場する。
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