5.ミィ

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5.ミィ

またイジメられちゃった... 今度こそは言い返そうと思ったのに... 「指図するな」 その一言を言われただけで僕は何も行動できなかった 僕は大学生 大学生にもなってイジメられるとか、ダサいよね 僕は実家と遠い大学に通っているから、 家に帰ってもずっと1人 でも、僕を慰めてくれる子がいる それは猫のミィ ミィが何を言っているのかは分からないけど、 僕には慰めてくれるような気がする 帰ってきたらいつも僕の膝の上に乗るんだ そして、肉球で太ももを押す その押す力が優しくて、慰めてくれるような気がするんだ 何も言ってなくても、僕はミィがいてくれたらなんとかなる どうにかなるような気がした そんなある日、僕はいつも通りイジメられて、 しょんぼりしながら帰ってきた その時に、いつもミィが玄関まで来てくれるが、今日は来ない どうしたのかな 3分後、僕はミィが亡くなっていることを知った 初めて亡くなっていることが知った時は、 頭が追いつかなかった なぜミィは死んだのか、ミィがいなくなったら僕はどうなるのか そんな色々なことを思い浮かべた 僕は涙が出そうになった その時、僕はミィの下に何か紙があるのを見つけた その紙をとってみると、中に文字が書いてあるのが分かった 「がんばれ」 猫の爪の跡で不器用な字でそう書いてあった 僕はその時、ミィが死んだということを改めて知り、 僕はその場に座って、一晩中 泣いてしまった
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