冒険家の夢

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 お金持ちは、自分も冒険家に付いて命懸けの冒険がしてみたいのだった。  冒険家は、お金持ちに確認した。 「本当に生きて帰れないかもしれませんが、よろしいのですか?」  お金持ちはそれでも構わないと答えた。     冒険家は、一緒に行っても構わないが、遺書を書くこと、遺書では、生きて戻れなくても、それは自分の責任であると書いておくことを約束させ、さらに冒険が派手に取り上げられることが嫌なので、必要以上に人には知らせないことが条件だと伝えた。  お金持ちは、そんなことならとすぐさま遺書を作成した。  冒険に出ることは家族にも伝えなかった。
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