1人が本棚に入れています
本棚に追加
私はもうすぐ死ぬ。もう生きることができる時間は少ないだろう。
あの世で私を待っていたのは数々のぬいぐるみだった。
私は孤児だった。そしてある日男性が私を引き取ってくれた。その男性はまだ幼かった私にたくさんのぬいぐるみをくれた。けれど、その男性には彼女がいた。彼女に暴力を振るわれ、私の大切なぬいぐるみも綿が出てくるくらい引き裂かれ、そして捨てられていった。私の死因もその彼女による過激になっていった暴力が原因だ。
私を待っていたぬいぐるみは私を見るとすぐにやって来てくれた。
このテディベアはあの男性が初めて買ってくれたもの。
あのウサギのぬいぐるみはよく着せ替えごっこをしたもの。
たくさんのぬいぐるみ達との思い出が蘇ってくる。
「みんな、待っててくれてありがとう。そして、守れなくてごめんね。」
最初のコメントを投稿しよう!