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「はい。私は、本日、珀飛会系列の工場の視察に行きます」
「わかりました。お願いします」
「はい。他の組員も何人か連れていきます」
「お願いします。鷹嶺、あの子たち、どう?」
すぐ近くに控える、目付きの悪い男性が珠葵を見る。
「はい。彼らが集めた情報が、ここにあります。あとで、目を通して頂けると嬉しいです」
3枚程の資料を渡す。
「ありがとうございます。あとは、何かありますか?」
「いえ、特に何も」
「それでは、今日もよろしくお願いします」
「はいっ!」
ぞろぞろと部屋を後にする。
白塚鷹嶺と珠葵が2人っきりになった。
「さてと…」
ぎゅっと抱き締める。
「珠葵補充〜」
「えへへ。お疲れ様」
珠葵と鷹嶺は、夫婦。
高校時代から交際し、2年前に結婚した。
鷹嶺は、組長代行として就任。
「あの子たち、やるね。情報収集の仕方が上手いや」
「で?動いた方がいい?」
「任せる。ここまで、情報が集まったんだ。行くなら、必ず帰ってきて」
「うん。必ず帰る」
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