第1話 綺麗な人

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白塚組別邸。 サーと花に水やりをする少年2人。 「綺麗だね」 「絢世さんが、育てているんだって」 荒木雅也(あらき まさや)富永秀次(とみなが しゅうじ)。 今年、春から高校生になったばかり。 2人は、昔からの友人。 両親が、離婚、借金抱えての蒸発するなどして捨てられた。 路地裏で座り込んでいるところを鷹嶺に助けられる。それ以来、白塚組に住んでいる。 「これでよしっ」 「あと、掃除するところあるかな?」 歩くと、ドアが開いていた。 外に出る訳でもなく。 別の家の敷地だった。 「ここ、どこだ?」 「もしかして、本邸ってところじゃない?」 「ヤバくない?」 普段、別邸に住む雅也たちは、白塚絢世(しらつか あやせ)から「本邸には、行くな」と言われている。 意味は特にないが、行くなと言われるだけ。
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