第10話 黒狐

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奈良鷺総合病院。 マキこと市ヶ谷麻紀とセンこと千寿雪美は、五條葵を守るため、浴矢会の人間と交戦したが大怪我し、病院に運ばれた。 この件も警察の耳に入る。 「そのためだけに、五條葵さんが連れ去られたのね」 組織犯罪対策4課 安斎焚も合流し、事情を聞いていた。 「全く、1人の人間のためだけにこんなことするなんて。しかも、マッチングアプリ利用者全員失踪してるって言うじゃないの!」 「すみません…」 何やってんのよ、私。 なんのために、警察目指したのよ。 1番嫌いな職業に。 「失礼します。海弥」 「朝姫先輩!」 暴走族 ウーマンウルフの元副総長 遠藤朝姫が病室に来た。 「こんにちは、刑事さん。海弥が世話になってます」 「え、神崎刑事のこと知ってるんですか?」 「昔の仲間なんですよ。元ヤン刑事ですよ。この子」 ええーーー! 小早川羽月と焚は、驚いて空いた口が塞がらない。
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