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「刑事さんが、ここにいていいの?」
「へ?」
「もう始まりますよ。大きな宴がね。そうでしょ?あんたまで、行く必要無くない?」
いつからそこにいたの?
朝姫の後ろに控えていた、黒い狐の仮面を被った人。
「さっき、アジトがわかったと連絡あってね。彼らだけでも、間に合うんだけど。私も行かないと、示しつかんでしょ?」
「あんた、喧嘩したことないじゃん」
「んー、少し蹴りを入れたことあるよ。ちょっとした仕事の関係で。マキさんとセンさんが、こんなことになってしまったのは、ほんとにごめんなさい。葵さんは、必ず奪還する!」
「ちょっと、貴女誰なの!」
仮面をゆっくりと外す。
「た、珠葵…」
高校生の頃とは、面影はあるが雰囲気が違っていた。かつての友人。
「久しぶりね、羽月。奈良鷺街東区に浴矢会のアジトがあるよ。行かないの?」
珠葵だ。雰囲気違うけど、ほんとに珠葵だ。
めちゃくちゃ綺麗になってんじゃん。
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