11人が本棚に入れています
本棚に追加
「こ、小早川?」
「刑事さん、初めまして。白塚組3代目組長 白塚珠葵です。以後お見知り置きを」
「なっ……!」
ヤクザと元ヤンが繋がっている?
どういうこと?
「んじゃ、もう行くね」
「珠葵、絶対帰ってこいよ!」
「うん。葵さん連れて、必ず帰るね」
そう言って、珠葵は病室を後にした。
「神崎、行くわよ!」
「はい!」
海弥たちも急いで、浴矢会のアジトへ向かった。
「朝姫さん…」
マキが目を覚ます。
「大丈夫?ありがとう」
「すみません…葵が…」
「うん。大丈夫よ。ゆっくり休みな」
「は、はい…」
マキ、センの分までやってくるか。
病院を後にした朝姫は、昔使っていた廃工場へ向かった。
「ん?なーんだ、わかっていたのか…」
爆音を鳴らすバイクが数台。
「朝姫さん!マキとセンのこと、聞きましたよ。行きましょうよ!」
「来るなって言われていたけどね。アイツ1人で行かす訳に行かないのよ。てめぇら、覚悟出来てるか?」
「おおーーーー!」
珠葵、ごめん。
巻き込みたくないってのは、わかってるよ。でもね、これは、あたしの意地だよ。
最初のコメントを投稿しよう!