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この世界には男女以外の性が三種類存在してるのは皆が知っている事だろう。
αと呼ばれる生まれついてのエリートで、肉体も完璧な人が多く数が少ない性。女性でも男を孕ませることが出来る、特別な性でもある。βと呼ばれる特筆すべき事も無い、平凡で大多数を占める性。Ωと呼ばれる虚弱が多く、短命といわれ男でも孕む事が出来る極稀な性。
楓はΩに属していて俺はα。楓の旦那の恭也という男もαでΩである楓の項を噛み、番になりそのまま結婚もした。
楓も腹が大きくなってきているのだからあまり無理は良くないと思うが、精神安定剤のような役割の行為の為俺は口出しをするのをやめた。お互い無理はしないと思うしな!
しかし…俺も楓に頼ってしまって家に住ませてもらっている身だし、二人が眠れば俺も眠れる。それまで何をしようか!勉強でもしようかそれとも眠れるよう運動しようか!
「リクさん」
「ん?どうした?」
紺の髪に淡い青色の瞳の青年が玄関を開けてから俺を呼ぶので振り返る。上着を羽織っていて、下はパンツという姿で事後感が凄いな。
「毎晩すみません。でも…その…」
「構わないさ。別に迷惑と思った事はないし止めろとも言わない。良い夫婦の営みだと思う」
腕を組んでうんうんと頷けば驚いたような顔をした後、幸せそうに笑った。楓は良いαと出会えたのだな!俺はまぁ…人生色々あるからこれからだな!
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