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次の日腰が重く痛かったものの、家事をこなし雪那を着替えさせてから診療所へ向かった。風邪気味という方の診察をしたり怪我をしてしまったと電話があればその場へ向かって治療をした。
楓の腹も順調に大きくなってきていて、往診に出るのは難しくなっていた。俺はそんな楓の為に色々働いてゆき、昨日のあれは夢だったのだと思い込むことにした。だって華奢な楓ならまだしも俺のような男を抱いても面白くもなんともないだろうに。
「太陽先生今日も元気!」
「あぁ元気元気だ!!」
この島には子供が多く、俺は太陽先生と呼ばれている。ほとんどΩの男性から産まれた子供達だが、普通にβの女性が産んだ子も居たりする。
一緒に遊んだりして健康状態を見たりして、疲れて眠そうになるとバイバイをして他の方の元へ行く。夕方には一度帰り、雪那と夕食を食べて風呂に入れてからまた仕事をする日もある。
時々夜に起こされて抜いてほしいと言われるが、抱きたいとは言われなくなった。手で扱くだけにしようとすると、口でして欲しいと言われるので完全に俺に触れて欲しくないというわけでもなさそうだ。
今度恭也に頼んで散歩に連れて行ってもらおう。気分転換にもなるだろうし、良い出会いがあるかもしれない。良い女性も多い島だしきっと雪那に合う人が見つかるはずだ。
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