愛し愛され生きていく

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舌を絡めてきたので俺も舌を絡めていればスマホが鳴った。俺は一度雪那に触れるだけのキスをしてからスマホに出れば楓からだった。 出れば高所の木の剪定作業をしていた老父が枝から落ちて腰を打ってしまったと電話があったらしい。電話を切ってから名残惜しさにまた唇に触れるだけのキスをしてから抜いてゆく。 「ちょっ…これどうしてっつかお前…行けるのか?」 「大丈夫だこんなもの気合でなんとかしてみせる!!だから…しばらく待っててくれ」 着ていた白衣を置いて服を着て急いで言われた場所へ向かう。最初こそ走り辛かったものの、次第に落ち着いてきたので急いで向かった。 縁側に老父が仰向けになっていて、孫の様な青年がそばに居た。話を聞けば遠い枝を切ろうと身を乗り出したら落ちてしまったという事で、木を見上げれば2階建ての家ほどの高さだ。 本人に話を聞いてみれば大したことはないと言っているが孫が呼んだと言われた。しかし骨折している可能性もあるので恭也に電話をして、バンを持っているか聞けば持っているとのことなのでバンで来てもらった。 洗濯竿を借りてシーツなども使い簡易担架を作り老父を診療所へ連れてゆきレントゲン撮影をしてみた。ヒビも無く本当に打ってしまっただけのようだ。
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