『 LOVE YOU!』最後はきみを好きになる。 -28-

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6-2.🍑  香ぃ、私お紅茶いただくわ。あなたどうする?」  「ミルクティーにしよっかな」  母は、本当に5~6分で紅茶を飲み干し、せわしなく家を出て行った。    年老いた母を、あちこち動かせて本当に申し訳なく思い、また 有難くも思った。  母がいなかったら、私はもっともっと凹んでいたことだろう。  本当に困った時、適材適所じゃないけど、ちゃっちゃっと動いてくれる人が いるってすごいことだとしみじみ思う。  病人は、環境を整えてくれる人がいないと生きづらいものだから。  母が求人を出してからたった1日で3人の応募があったらしい。  早ければ早い方がいいから、声だけの面接で速攻決めたと聞いた。  ひとりめは学生で、もうひとりはこの町内の人らしく60才くらいだとか。  ふたりに決めたのはどちらも他ではアルバイトをしてなくて、週1~週4 くらいまでが希望だったからと。  2時間位を目安に来てもらうことにしたからね、ということだった。  早く決まって良かった。  じゃないと、母によけいな負担がかかるもの。  「香ちゃん、早く決まってお母さん、ほっとしたわ」  「うん、私もなんか安心したぁ」  「「よかったねっ!」」  「あぁそうそう、ふたりともね運転できるから病院もお願いできるのよ」  「わぉ~、それは助かるぅ~、体調悪くて運転するのほんとっ怖いから」  「もう無理しないで。  誰も運転してくれる人がいない時はタクシー使おう?」  「ほんとっ、そうします」  前回自分で運転して行ったけど、やっぱりすっごく不安だったから  ほんとにそう思う。  貯金もあるし、こんなふうに困った時に使わなきゃだわ。
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