スマホ没収前夜

23/23
31人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
アプリよりもやり取りする文字数は少ないけれど、 手書きの文字×書くのにかかった時間・返事を待っていた時間 それにより一つ一つの文字が重みを持ち、私達のやり取りを濃厚なものにしていく。ページが増えていく度、ふたりの歴史が刻まれていくようだった。 ───もうすぐ一冊終わるな・・・。 今日の分を書き終わりノートを閉じる。これからこのノートが何冊も増えていけばいいな。そしていつかおじいさんとおばあさんになった時、大雅と二人で縁側に座って読み返しながら『こんなことあったね。』なんて笑い会える未来が待っていたらいいな、なんて思う。 ノートと一緒に彼への想いを抱きしめた。 ───『スマホ没収前夜』 完───
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!