4.それぞれの順調なパーティ編成

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「ほら、言う通りあっただろ? 飯奢れ」 「そいやそんな話してたな」 「惚けんじゃねぇ糞道寿。袋ラーメンでもいいからよぉ」 「それにしてもあのアバターよく通ったねぇ」 「そら俺が神絵師だからよ」  マナチは神絵師である。そこは間違いない。だが狂気神絵師である。このエイルンフィルは自由度が高すぎて百合ハーレムがある位だがそれ以外でも思いつく限り多分何でもある。そしてその『何でも』を軽く超えてくるのがこのマナチで、ソフト自体は全年齢対応なのにそこに果敢に挑戦するのもこの神絵師マナチなのである。 「しかしこれよくマジで運営通したな。紐が服ってメタ概念。もっと巨乳書けよ」 「洒落臭ぇ。そんな珍しさのカケラもねぇもん書いてもつまんねぇんだよ。あぁそれにしても糞運営め。無茶苦茶な取得条件設定しやがって糞面倒臭ぇ」 「そりゃTPOがあるんでしょ。これがゲーム内で溢れたらCMできないじゃん」  それでマナチはエイルンフィルに夏休み用イラストを納品したのに自分の作品が見当たらないから特殊イベントが予定されているのだろうと当たりをつけていた。私のカイルとライナスアバターはそこまででもないけどマナチのアバターの取得難易度は運営が取らせるつもりがないなっていうレベル。 「糞。だがぜってー諦めねぇぞ。自分の絵がGETできねぇなんてあってたまるか」 「はは。まぁ頑張って」  そうこう言ってる間に私はデコトラに撥ねられたのだが。
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