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そんな香織が珍しく、楽しそうに会話をしていた。
もちろん断ろうと思ったんだけど、意外に真面目そうで。弘樹さん」
そう言いながら、弘樹さんに視線を向ける香織に私もその方を見た。
一ゲーム終わったようで、二人がテーブルに戻って来るのがわかった。
「お待たせ」
弘樹さんの言葉に、香織も笑顔を向けた。
「どっちが勝ったんですか?」
「俺だよ」
香織の問いに弘樹さんも微笑み返す。
そんな二人は、楽しそうに二人で会話を始めた。
「徹夜明けだからだよ」
少し遅れて戻ってきた副社長は、言い訳のように言いながら一気にグラスの中のアルコールを流し込む。
「徹夜明けに大丈夫ですか? そんなに一気に飲んで」
私はつい昼間の延長で、そう声を掛けると副社長はジッと私を見た。
「なに? なんですか?」
至近距離で見つめられて、私はあたふたと言葉を発する。
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