secret 2

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「もしもし」 『もう仕事終わるか?』 それは昔からの友人である清水弘樹からの電話だった。 「もう終われるけど。どうした?」 『明日休みだし、久しぶりに飲みにいかないか?』 その問いかけに俺はしばし言葉を止めた。なにせ徹夜明けだ。 『都合悪いのか?』 受話器の向こうで聞こえた声に、俺は眠気もなかったため、少し考えた後言葉を発した。 「早めに帰るかもしれないけどいい?」 『ああ、もちろん』 その答えを聞くと、俺はパソコンをシャットダウンした。 日中は会社の車で移動することも多いが、通勤は自分の車でしている。 そのため俺はビルの地下駐車所へと降りると、止めてあった車に乗り込んだ。 今はまったく眠気もないし、むしろテンションが上がっている様な気さえする。
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