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「もしもし」
『もう仕事終わるか?』
それは昔からの友人である清水弘樹からの電話だった。
「もう終われるけど。どうした?」
『明日休みだし、久しぶりに飲みにいかないか?』
その問いかけに俺はしばし言葉を止めた。なにせ徹夜明けだ。
『都合悪いのか?』
受話器の向こうで聞こえた声に、俺は眠気もなかったため、少し考えた後言葉を発した。
「早めに帰るかもしれないけどいい?」
『ああ、もちろん』
その答えを聞くと、俺はパソコンをシャットダウンした。
日中は会社の車で移動することも多いが、通勤は自分の車でしている。
そのため俺はビルの地下駐車所へと降りると、止めてあった車に乗り込んだ。
今はまったく眠気もないし、むしろテンションが上がっている様な気さえする。
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