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目立つ彼女は店内が混みあっていたこともあり、すぐに追いついた。
「待って」
どうして追いかけたかもわからなかったが、俺はなぜか彼女をトイレに向かう通路へと連れて行くとジッと彼女を見た。
「水川莉乃?」
俺から視線を外し、気まずそうにする彼女に俺は確信した。
「へえ、意外。本当は遊んでましたとかそう言う感じ?」
俺のその言葉に、いつもの彼女からは想像できない表情で言葉が返ってきた。
「そんなこと関係ありませんよね? 今はプライベートですし」
キッと睨みつけられて、俺もなぜか少し楽しくなった。
「ふーん。こっちが本当のお前か」
にやりと笑った俺に、水川さんは驚いたような表情を浮かべた。
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