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副社長から頼まれていた仕事を終えると、今度はたくさんの部署からあがってくる資料を振り分ける。
あれ?
しかし、その中の常務から上がってきた新規事業案の経理報告書を確認していると何かがおかしい気がした。
計算してみると、やはり合わない気がする。うまく調整をしているようにみえるが、どこか何かおかしい。かなり膨大な数字ですぐには判断できなさそうな資料に、私はもう一度やり直そうとページをめくったところで扉が開いた。
「ただいま」
打ち合わせが終わって戻ってきた副社長は、私のデスクまでくると、私の手元を見た。
「これ、今日の分の資料?」
「ええ、はい」
まだ確かな事もわからない私は、何も言えずたくさんの資料と一緒に専務からの資料を手渡す。
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