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「なにを言っているのか、よく分からない」
かすみちゃんが不安そうな顔をした。
もっと、はっきりと言って、って。
「未来は変えられるってことだよ」
「未来は変えられる?」
「うん、未来をよきものに」
「それは、あなたにとって?」
「ぼくたちにとって」
かすみちゃんの表情が明るくなった。
「ふふっ。ロマンティストなのね」
「もちろん。漫画を描いているくらいだから。物語は悲劇にも喜劇にも描ける。描く人次第なんだ」
「描く人次第?」
「うん。人生って、ひとつの物語だろ?」
「恥ずかしくないの?そんなセリフ」
「ごめん。調子にのってしまった」
彼女がほほ笑んだ。
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